講義


>未来世界を哲学する―環境と資源・エネルギーの哲学)
未来世界を哲学する
環境と資源・エネルギーの哲学


〈自己完結社会〉の成立(上)
上柿崇英著


〈自己完結社会〉の成立(下)
上柿崇英著

環境哲学と人間学の架橋(上柿崇英 
/尾関周二編)
環境哲学と人間学の架橋
上柿崇英/尾関周二編


研究会誌『現代人間学・
人間存在論研究』

   

担当講義

    

ここでは私が大阪府立大学で担当している講義について取り上げます。

 

環境倫理学

<講義の概要>

 環境思想の成立史、思想的な展開過程を紹介しながら、環境哲学/環境倫理学における基本的な命題・論理構造について取り上げます。またその過程で“環境”とは何か、“環境問題”とは何か、“持続可能性”とは何かについて本質的に問い、“環境倫理”の考え方や、社会における“倫理の揺らぎ”といった観点についても紹介します(2年生前期の科目です)。     

<講義内容>

第一回 イントロダクション
第二回 環境、自然、エコ、持続可能性に関するターミノロジー
第三回 環境主義の誕生とその問題意識
第四回 自然保護主義の誕生とアメリカ的問題
第五回 環境と国際社会(70年代~80年代)
第六回 倫理学における基礎的問題と環境倫理学の萌芽
第七回 環境倫理学の問題意識
第八回 エコロジズム――イデオロギーとしてのエコロジー
第九回 ディープ・エコロジー
第十回 「倫理主義」の限界と現代環境思想の衰退(90年代~)
第十一回 「科学」と「成長」のパラダイム――「近代的世界像」の成立
第十二回 持続可能性概念とその問題性
第十三回 倫理の揺らぎと現代社会
第十四回 環境倫理と自治の問題
第十五回 まとめ


<スクリーンショット>


環境主義の“四つの精神”
   

A・ネスとH・D・ソロー


「持続可能な開発」と『成長の限界』



環境倫理と現代社会

<講義の概要>

 人間存在(人間)/社会構造(社会)/エコシステム(自然)の歴史的変遷を俯瞰的に捉えることで、現代社会の歴史的位相について多角的に論じます。またそこから現代社会を理解するために不可欠な対抗軸について取り上げ、紹介します(2年生後期の科目です)。     

<講義内容>

第一回 導入1(21世紀の対抗軸と「環境」)
第二回 導入2(近代の成立と現代社会)
第三回 エコシステムと人間存在1(ヒトと人間を考える)
第四回 エコシステムと人間存在2(人類の歴史と環境問題)
第五回 社会システムと人間存在1(近代における人間の理想:自由と個人の自律)
第六回 社会システムと人間存在2(近代的社会様式の成立:国民国家、市場経済、化石燃料)
第七回 エコシステムと社会システム1(エコロジー経済学の視座より)
第八回 エコシステムと社会システム2(社会―生態システム論の視座より)
第九回 「20世紀」とは何か
第十回 社会主義とエコロジー(エコマルクス主義、ソーシャル・エコロジー、エコフェミニズム)
第十一回 近代的世界像と近代的社会様式
第十二回 近代的社会様式と「共同体」/「コミュニティ」/「アソシエーション」
第十三回 「情報」と人間存在--倫理の揺らぎの新しい段階
第十四回 21世紀に生きる――世代間倫理の再考
第十五回 まとめ

<スクリーンショット>


人間―社会―自然の三項関係


「環境の持続不可能性」


「人間存在の持続不可能性」



社会共生科学入門Ⅱ

<講義の概要>

 高校と大学それぞれの勉強の違い、日常的な疑問から学問や研究へと展開していくさまざまな思考のパターンについて紹介しすることで、学問におけるさまざまな方法論について解説します。 また学問の歴史として、いかにして現在の学問分野の分化が生じたのかについて紹介し、さまざまな方法論の相対的位置関係について解説します。(2年生前期の科目です。講義全体のうち2回を担当します。)     

<講義内容>

第一回 日常から“学問”へ―“学問”の出発点と基本的な考え方①
第二回 学問の歴史と学問分野―“学問”の出発点と基本的な考え方②

<スクリーンショット>


学問的方法論と“五つの合理性類型”


学問の分化とディシプリン


“学際”についての考え方