これまでずっとやりたいと思っていた、吉田健彦さんの著作『メディオーム――ポストヒューマンのメディア論』の解説動画(前半)を作成しました。
『メディオーム』は、インターネットから、ライフログ、3Dプリンタに至るまで、加速度的に進展していくメディア環境にあって、私たち人間の存在のあり方のゆくえについて、一人の思想家が徹底的に掘り下げた作品です。
- 「あらゆることを実現させてくれる技術を前に、ふと虚無のようなものを感じることはないか?」
- 「誰とも簡単に繋がれる時代に、なぜ多くの人々が孤独を抱えて悩んでいるのか?」
- 「他者と関わることは、なぜこんなにも苦しみを伴うのか?」
- 「それなのに、なぜ私たちは他者を求めてしまうのか?」
以上のような疑問を一度でも持ったことがある方には、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
さて、第1回では、本書の全体像が分かるように動画を計画しましたが、今回公開する前半部分では、以下の3点が中心的なコンテンツとなります。
- 本書の問題意識
- 著者、吉田健彦さんについて
- メディア技術と私たち―「技術肯定派VS技術否定派」の向こう側
特に「メディア技術と私たち」では、本書の重要なキーワードの一つである「必然的に異常な社会(必然的異常社会)」についての説明があります。
ぜひ覗いてみてください。note版もどうぞ。
○note版 吉田健彦『メディオームーーポストヒューマンのメディア論』を読む(第1回)